テレビやSNSで話題になる機会が多くなってきた事実婚。どんなメリット・デメリットがあるのか知っていますか。事実婚の特徴を知らないと、後悔するリスクが高くなります。
「事実婚に興味があるけど、特徴を知らない」「彼・彼女に事実婚を提案する際に、説得力のある話し合いをしたい」
そんな人のために、事実婚のメリット・デメリットを分かりやすく紹介します。事実婚の特徴を知り、不安を無くしていきましょう。
事実婚とは?
事実婚とは、婚姻の意思を持った2人が婚姻届けを出さずに共同生活をしている状況を指します。「婚姻届けを出さずに共同生活をしているなら、同棲じゃないの?」と考える人も少なくないでしょう。
実際には事実婚と同棲とでは、明確な違いが存在します。事実婚と認められるためには、婚姻の意思があることをはっきりと示すことが重要です。婚姻の意思を示す際には、住民票を一緒にする対策が行われます。
住民票を一緒にすれば、世帯主の続柄として妻(未届)または夫(未届)を記載できるためです。住民票に妻(未届)または夫(未届)と記載されれば、「婚姻の意思がある」ことが証明されます。
周囲に「私たちは事実婚」と言うだけでは、事実婚として認められない恐れが高いため住民票の手続きを忘れないようにしましょう。
事実婚のメリット・デメリット
事実婚には、自由度が高いメリットがある一方で、法的に認められていないゆえのデメリットも存在します。知識不足が原因で、事実婚を後悔するカップルが少なくありません。
事実婚のメリット・デメリットを踏まえた話し合いを行い、後悔の無い選択をすることが大切です。
事実婚のメリット
事実婚の大きなメリットと言えるのが、夫婦別姓が叶うことです。婚姻の際に夫婦は夫または妻の姓を名乗ると、民法第750条において決められています。
そのため婚姻の際に夫婦は、どちらの姓を名乗るかを決めなくてはなりません。
(通称として、元の姓を名乗るケースはあります)
事実婚なら元の姓を名乗れるため、「パスポートの書き換え」「運転免許証の名義を変える」といった手続きから解放されます。
ほか2人が別れる際に、離婚の手続きが不要・戸籍に影響しないといったことも事実婚の大きなメリットといえるでしょう。離婚は婚姻に比べて、はるかに大変といった話があります。
婚姻ではなく事実婚を選ぶのは、考えようによって将来を見据えた誠実な選択といえるのです。
事実婚のデメリット
事実婚は2人だけの生活を続けている分には、多くのメリットをもたらします。一方で2人の間に子供が生まれた場合、デメリットとなる部分が大きくなる恐れがあるため注意が必要です。
婚姻によって法的に認められた2人の場合は、未成年の子供に対する共同親権を持てます。つまり夫・妻のどちらも未成年の子供を保護し、監督する権利を有するということです。
対して事実婚では、親権が母親のみにあります。そのため2人が別れる場合において、父親が子供を引き取りたいと主張しても実現しない可能性が高いです。
事実婚を後悔しないためにやっておきたいこと
事実婚を後悔するリスクを防ぐためには、事前の準備が大切です。事実婚は法的な結びつきに乏しいため、些細なきっかけが原因で別れの道へと進んでしまう恐れが考えられます。
せっかく結ばれた2人なのに、別れてしまうのは悲しいですね。互いに信頼しあい長く一緒にいるために、事実婚に向き合う時間を作るようにしましょう。
とにかく2人の今後について話し合う
事実婚による生活が始まった後は、互いに浮足立ち現実に向き合う機会を逃しがちです。事実婚を選択する前に、今度の生活で問題になりそうなポイントを何度も話し合ってみてください。
事実婚は法的に守られないポイントが多く存在するため、不安に感じていることを放置するとトラブルにつながる可能性があります。
特に子供・お金に関する話し合いは重要です。以下を参考に、互いの意思を固めていきましょう。
- 子供ができた際は、どちらが引き取るのか
- 財産の管理方法
- 生活費の分担割合
- 老後の生活にかかる費用について
など
事実婚の契約書を作っておく
無用な争いを避けるため、事実婚の契約書を作るのも1つの選択です。事実婚の契約書を作っておけば、共同生活におけるさまざまなルールを目に見える形で残せます。
たとえば・・・
・ずっと事実婚のまま?いずれは婚姻する意思がある?
・子供ができた際は、事実婚を続ける?それとも婚姻する?
・子供にどちらの姓を名乗らせる?
事実婚の契約書を2人だけで作ってしまうと、争いの原因になったり内容に不備が発生したりする恐れが考えられます。事実婚の契約書を作る際は、専門家への相談を検討しましょう。
【まとめ】幸せな事実婚を叶えるには準備が必要!
事実婚を始める前に準備をしておけば、多くのメリットを受け取れます。
- 無用な争いやトラブルを避けられる
- 将来の不安を軽減できる
- 子供に迷惑をかけずに済む
- 自分たちの状況を、客観的に判断できる
婚姻・事実婚に関係なく、2人の生活が始まればさまざまなトラブルが発生しがちです。そんなときに互いの心と身体の準備が整っていれば、協力して乗り越えることができるでしょう。
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